クリームソーダ

音楽とミステリーと、時々Jリーグ

読んだもの vol.2

最近読んだものについて。

 

 

数奇にして模型 (講談社文庫)

数奇にして模型森博嗣

~模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林 高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。~

今回、国枝先生の登場が多くて嬉しかった。大御坊や犀川とのやりとりが面白くて笑ってしまった。正常と異常の違いや、人間の単純化についての理論はとても説得力があった。好意を持っている人物の言うことは、すべて信じ込んでしまう。

あとは、萌絵のコスプレがどんなものなのかがとても気になった。

 

 

金田一耕助ファイル2 本陣殺人事件: 2 (角川文庫)

・本陣殺人事件/横溝正史

 ~江戸時代からの宿場本陣の旧家、一柳家。その婚礼の夜に響き渡った、ただならぬ人の悲鳴と琴の音。離れ座敷では新郎新婦が血まみれになって、惨殺されていた。枕元には、家宝の名琴と三本指の血痕のついた金屏風が残され、一面に降り積もった雪は、離れ座敷を完全な密室にしていた……。アメリカから帰国した金田一耕助の、初登場の作品となる表題作ほか、「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」二編を収録。~

 三編収録されているので、一編一編は短いはずなのだけど、それをまったく感じないほど濃密だった。「本陣殺人事件」に関しては犯人の見当すらつかなかったし、「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」に関しては作者の思う壺になってしまった気がする。作者の思う壺になれれば、読者も面白いのだ。

 

 

F80 藤子・F・不二雄 まんが80選 2013年 12月号 [雑誌]

・F80  藤子・F・不二雄 まんが80選

収録作品

 ドラえもん(山びこ山 / ゴキブリカバー / 百万ボルトひとみ / ぼくを止めるのび太 / 筋肉コントローラー / まんがのつづき / ようろうおつまみ / 夢中機を探せ / 一生に一度は百点を… / 精霊よびだしうでわ)・パーマンパーマン誕生 / 故障したコピーロボット / パー子の正体は? / パーマンやめたい / のぞき事件 / とうめい人間 / パーマンを見習おう / わがはいの脱獄 / スミレちゃんサインして! / コピーのみち子)・新オバケのQ太郎(Qちゃん / また来たの / O次郎のおよめさん / 化け方ならいたいでヤス / 弱みを見せるな / サンタはくろうする / U子を美人に? / U子なんか大きらい / 年始まわりは大変だ / U子さんの節食 / たべろやたべろ)・キテレツ大百科(ワガハイはコロ助ナリ / 物置でアフリカへ / 人間植物リリー / キテレツの団体 / おもい出カメラ)・エスパー魔美(エスパーはだれ? / くたばれ評論家 / サマードッグ)・チンプイ(エリさま / おめでとう / エリちゃんのおしゃぶり探偵)・ジャングル黒べえ(黒べえがやって来た / タイガーからのプレゼント / ドロボウつかまえた / 一万円札の手品 / 魔法で火をつけよう)・バケルくん(お化けやしき / パンダを飼いたい / 大まんが家カワル先生 / バケタ屋開店)・みきおとミキオ(ふしぎな犬と未来世界へ / 湖の底の村 / かぜをひいたミキオ)・ウメ星デンカ(デンカがきた夜 / モイチドマシン)・ドビンソン漂流記(S・O・Sきんきゅう着陸 / ぼくは星人ドビンソン)・21エモン(ホテルつづれ屋 / モンガーで客寄せ)・TPぼん(消されてたまるか / 戦場の美少女)・モジャ公(宇宙へ家出 / さよなら411ボル)・ポコニャン(美人にとれる! / シッチャカメッチャカ / ねん土ざいく)・パジャママン(パジャママンたんじょう / わすれ草 / ピストル男を追え!)・モッコロくん(こんにちはモッコロくん / おもち大すき / しょっ角であそぼう)・パパは天さい!(タコあげ / ダメなパパ / 空気クレヨン)・少年SF/SF異色短編(コマーさる / ベソとこたつと宇宙船 / 考える足 / 世界名作童話 / 箱舟はいっぱい / ミノタウロスの皿)

 

藤子・F・不二雄ミュージアムを訪れるにあたり、予習も兼ねて購入。990円。分厚い漫画は久しぶりに読んだ。机に置くか、うつぶせに寝転がって読むのがベストだった。

やっぱり一番馴染みのあるのはドラえもんなので、主人公の少年というと「のび太」のイメージが強いんだけど、新オバQの正ちゃんやパーマンのみつ夫は、なかなか切れ者で新鮮な感じがした。

ドラえもんとキテレツはつい最近も見ているし、新オバQパーマンはテレビで見た記憶がない。唯一懐かしいと思ったのはエスパー魔美。高畑くんがこんなに素敵だったのは忘れてた。小太りだったことも忘れてた。