出産の記録①<陣痛~分娩室>
出産予定日は4月12日。
職場の先輩方からは、「うわー微妙だねー!」と言われてた。
微妙というのは、3月生まれか4月生まれか、ということ。
4月生まれの方が、保育園入園に際してちょっと有利らしい。(なぜ有利なのか、何度説明を受けてもなかなか理解できなかった。0歳児クラスとか1歳児クラスとか)
そんな大人の事情で、3月末日までは胎児に「まだその時ではない」と言い聞かせて、母体は極力安静に過ごしていた。安静に過ごすのはお手のものである。
正産期(3/22~)に入ってからの妊婦健診では、子宮口が1㎝ほど開いているとも言われていたのでひやひやした。
満月もなんとかやりすごし、4月を迎えると、母に動け動けと言われ始める。
果樹園(坂道)に連行されたり、天守閣(坂道)に連行されたりした。ずっと寝て過ごしていた臨月の身にはキツイ。
実際、出産には体力、筋力が必要なので、コツコツトレーニングしておくと良いとも聞く。
出産の2日前には近所の峠(ちょー坂道)に連行された。これが決定打だったと思われる。
2016/4/4
<午前>
いつも通りに過ごす。
<夕方>
おしるしらしき出血を認める。
なぜか急いで冷凍庫のハーゲンダッツを食べる。(期間限定キャメルトリュフ味だ)
<17:30頃>
仕事から帰宅した母に、「お腹が痛い気がする」と伝える。
母:「陣痛はそんなもんじゃない。」
<18:00頃>
やっぱり痛い。何より食欲がない。気持ち悪い。
痛みも周期的だったので、陣痛アプリで計測開始。すでに5分間隔。
<19:00頃>
病院に電話してみる。電話に出た看護師さんはあまり乗り気じゃない。
「あーじゃあ、一応来てくださぃ」くらいの感じ。
<19:30頃>
入院セットを持参して病院に到着。
産科病棟は何やら忙しそうで、待合スペースで待つことになる。 この時は、前かがみで立っているのが一番楽だった。トイレに行くまでに何回 も立ち止まってしまった。
<19:45頃>
助産師さんの内診。超痛い。子宮口5㎝、ということで入院決定。
<20:00頃>
病室(大部屋)に通され、分娩着に着替え、着圧ソックスを履き、モニターを装着。陣痛(子宮収縮)が波形で記録された紙がずっと出ている。
痛い時は、会話ができないくらいになってくる。「ふぅふう」言ってたので、他の入院患者さんはうるさかったと思う。
<21:30頃>
陣痛室に移動。
<22:00頃>
仕事を終えた夫が到着。腰をさすってもらう。(途中、1度だけ母と交代)
陣痛の感覚は3~5分、持続時間1分くらい。
ベッドに横向きで寝て、ベッド柵を握りしめて耐える。本当は柵をぶん殴りたかった。特に腰が痛かった。
点滴のルートをとったり、内診したり、ちょっとした変化や刺激で少し気が紛れる。
のたうちまわりたいほどの痛みが本当に存在するのだ、と実感する。
<23:00頃>
いつまでこの状況が続くんだ、とこぼし始める。途中で顔を出した助産師さんに「朝までに産まれる・・・かなー。どうかなー。」と言われてめげそうになる。
<1:00頃>
息を吐いた拍子に唸り声が出る。→唸り声が止まらなくなる。
<1:30頃>
助産師さんに促され、トイレに行く。
立ち上がると、陣痛がノンストップ気味になる。途中、助産師さんの膝に座らせてもらいながら、なんとかトイレに行く。
分娩室が空いていたので、少し早いが移動となる。
夫が分娩に立ち会うかどうか、はっきり決めていなかったけど、流れで立ち会ってもらうことになる。
つづく。